2024.04.29
3月はモノプリント(モノタイプ)をしました。
「モノ」は「ただひとつの」という意味です。版画技法のひとつです。(厳密にいうと版画ではない、とされた時期もあったようです)版画といえば原板があれば複製が出来るのですが、このモノプリントは1回刷ったら終わりです。原板の色は洗い流します。
言葉で工程を説明するのはなかなか伝わりづらいので…しませんが、動画とか撮れたら良かったですね。しかし、現場はいつもバタバタなので、撮影者がいないと無理です💦
何年か前にモノプリントをしましたが、その時は鉛筆で線を描くところまではしませんでした。(高学年生のみ単色でしました)
今回は、4歳から12歳まで全員線描きまでトライしました。
手や腕で上から押さえないように慎重さが求められます。私も即席腕鎮を作ってサポートしました。みんなとても上手く使いこなしていい味の線が描けました。
子供たちの技量を信じてみるのは大切だなぁと実感しました。
工程が多く、完成まで時間がかかりましたが、1年間の、または、6年生にとってはここに通ってくれた何年間かの総仕上げにぴったりの完成度の高い作品になりました。
8年間通ってくれたHくんをはじめ、6年生の作品は、どれもなにか「門出」や「新しい道」「感謝」「大切な思い出」など、人生のターニングポイントを思わせる作品でした。題材は自由でしたが、自然とそういうものが、作品に表れているのを見ると、みんなよく考えてくれてる!と感慨深いラストレッスンとなりました。